2009/10/13

afterthoughts.

イベントが終了してから、3日が経ちました。

最後の挨拶の時に、言いたいことなんて全部吹っ飛んでるだろうなぁ、と思って、原稿を用意しておきました。なるべく短く済ませた方が格好もつくし、だらだらと雑感を述べるよりはメッセージが伝わりやすいだろうと思い、本当に言いたいことはだいぶ省略しました。事実、本当に吹っ飛んでいたので、あの判断は正解だったと思います。

しかし、3日経っても吹っ飛んだまま。頭は真っ白なまま。

困った。いわゆる「燃えつき」という奴だろうか。

優勝者が優勝者手記を書く時によく、当日のことを回想しながら書くように、あの日に至るまでを回想してみれば、何かに辿りつくだろうか。

思えば、今回のイベントのために最初にテストプレイを行なったのは、1年半ほど前。企画書の第1版が出来たのも、1年前。しかし実際には、「やりたい」、というより「やれるうちにやっておきたい」という思いは、もっと前からあった気がします。自分では全く気づいてませんでしたが、近しい参加者の1人に言わせれば、3年以上前から、コンセプトまでほぼ固まっていたような話をしていたらしいです。

イベントをやろうと思った一番のモチベーションは、「出したい問題が多すぎる、けど出せる場所が無い」だったと思います。だけど、ただただそれを出す、ということはやりたくなかった。「クイズ」というものが多様化していく中、様々な形のクイズに、見て、触れて欲しい。かつて自分が参加した様々なイベントで行なわれた多種多様の試みを集約する。それによって、ある一分野のクイズにしか興味が無い方に、視野を広げてもらえるのではないか。

全くもって偉そうな話です。しかし自分が、いくつかの大会をきっかけに、一気に視野が広がった、という経験がありました。あれくらい大きなことが、自分に出来るだろうか…条件は、問題、形式、会場、そして信頼出来るスタッフと、賢明な宣伝活動。

この数ヶ月は、走り回りました。様々なサークルや大会にお邪魔させて頂き、その度に宣伝をさせて頂きました。スタッフとは会議を重ねたり、メーリングリストが一晩で30通とか回ったり、一時は一触即発状態になりかけたり、体力の限界を超える人間も出て来たり…。

最初に告知を出したのが、沖縄で2週間も離島めぐりをする前日で、波照間島で誕生日を迎えた時は、「俺ホントにイベントなんてやるのかなぁ」とのんきに思ってました(準優勝の商品だった「泡波」のミニボトルはこの時に11本も買ってきたものです)。さらに大会の宣伝をしていなかった時は、ライブに行きまくってました。スタッフ会議の翌日にフジロック最終日に行ってきたり(3位の商品だった「ドラゴンドラ乗車券」はこの時にカジノの商品でもらったものです)、8・9月の週末はクイズかライブかの日々で(4・5位の商品だった「お台場冒険王・合衆国のうちわ」はこの時にもらったものです、って片方は去年だけど)、大会10日前に印刷物を刷りに行った時にまで、たまたま前を通りかかったライブハウスにどうしても見たいバンドが出ていて、大荷物を持ったまま入っていきました。これで大会で大ミスしたら世話ねーな、とか思いながらも、日々はとにかく駆け抜けていきました。

だから、今回のイベントが成功だったとしたら、本当に賞賛されるべきなのは自分ではなく、多忙を極める中でそれぞれの役割を全うしたスタッフです。イベントをやる、と言い出したのは、完全に自分のわがままです。大会1週間前になっても、映画を見たり長風呂に浸かったり、好き勝手に行動してました。だから、自分がどうなったところで、何の言い訳も出来ません。しかし、スタッフは多忙を極める中、精神が崩壊する寸前まで努力した人間がほとんどです。彼らには、どう感謝すればいいものか、本当にわかりません。

そして、参加者の皆様。集まって下さった109名の参加者のみならず、見学者の方や、来れなくてもエールを送って頂いた皆様。皆様にもまた、どう感謝すればいいものか…。別の場所には書いたのですが、クイズのイベントが、音楽や野外フェスなどのイベントと決定的に違うのは、「来場者が丸1日、主催側の都合で拘束される」というところです。好きな時にふらっと来て、適当な時間に帰る、という訳にはいかない。全ての方が最初から最後までいらっしゃった訳では無いかもしれませんが、少しでもこのイベントに関わって下さった方に、心から感謝致します。

いや、そんな言葉じゃ足りない。そんなんじゃないんだよ、俺が言いたいことは。

「旅に病で 夢は枯野を かけ廻る」

松尾芭蕉が客死の直前、最後に詠んだ句です。実は決勝は100問では決まらないと読んでいて、これを答えさせる問題を、100問目に仕込んでいました。【five-star】に至る長い長い旅路の終着点に着いたものの、また何かを成し遂げようとする夢は、死を前にしても、永遠に続いていく。

今はまだ、何も考えられません。時間はかかると思います。しかし期が熟したら、クイズという形になるかどうかはわかりませんが、また夢に向かって、歩み出すのだと思います。

残務処理とか記録集とか映像化とかいろいろありますが、ひとまず、【five-star】という大きな夢は、これにてひと段落、とさせて頂こうかと思います。

まとまりの無い文章で、失礼致しました。

最後にもう一度だけ、このイベントに関わった全ての方に、感謝致します。

2009/10/12

results.

five-star
主催:five-star production team
開催日:2009/10/10
開催地:川崎市国際交流センター
参加人数:109人
ペーパー1位:秋田芳巳(339/500点(択一36/50・筆記33/50))
Winning Answer:「マルス(MARS)」
(「Multi Access seat Reservation System」の略である/、JRグループで乗車券の発券に使われる販売システムを何というでしょう?)

優 勝:東  大輔【☆☆☆☆☆】(グランドスラム)
準優勝:秋田 芳巳【☆☆☆‐‐】(コンモリ、ホノルルクラブ)
3 位:伊部聡一郎【☆☆‐‐‐】(コンモリ)
4 位:島津 高英【☆‐‐‐‐】(東京大学クイズ研究会)
4 位:市川 尚志【☆‐‐‐‐】(玉Q)

参加者、見学者、協力者、スタッフ、支えて下さった方、応援を下さった方。
全ての皆様に、感謝致します。

取り急ぎ、結果報告をさせて頂きました。blogはもう少し、継続致します。

2009/10/08

last-minute announcements.

関東在住の皆さんにとっては台風一過、スタッフにとっては追い込み作業の本番直前となりました。ここで、当日参加される皆様に向けて、イベント当時の諸注意をいくつか挙げておきます。参加・見学の方は、今一度ご確認いただければ幸いです。


まず、当日の持ち物について。ROUND 1は全員参加の筆記クイズで、皆様には択一問題と筆答問題に挑戦していただきますので、筆記用具の持参を必ずお願いいたします。特に、択一問題はマークシートのように解答欄を塗りつぶす形で解答しますが、出題の性質上、2つ以上の選択肢にチェックをつけた場合、自動的に誤答と判定します。そのため、解答を書き直しができる筆記具(鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)を持参することを推奨します。加えて、会場となるホールは机がありませんので、下敷きも併せてご持参ください。

次に、当日の遅刻の扱いについてです。以前にも当イベントのblogに記載しましたが、ROUND 1実施中に会場に到着された方は、会場内でのROUND 1終了時間を基準に筆記クイズを行っていただくことになります。ROUND 1終了までに会場に到着できなかった場合は、見学扱いとなりますのでご注意ください。なお、大会当日に、会場に至る電車のダイヤが大きく乱れたことが判明し、参加者の大部分が遅刻することが判明した場合は、この限りではありません(その場合は会場でアナウンスさせていただきます)。

それから問題集販売について。こちらは今回のイベントにおけるオペレーションの都合により、会場内での問題集販売は一切禁止という措置を取らせていただきます。参加者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、あしからずご了承ください。会場外(懇親会会場など)につきましては、制限はありませんので、問題集販売を予定されている方は、そちらでお願い申し上げます。

また、会場内の飲食は、全面的に禁止です(ただし12:00~13:00の間のみロビーでの飲食は可能です)。こちらにつきましては、今後この会場で催事を行う予定のある方のためにも、遵守をお願いいたします。

そして、エントリーされていない方で、参加を希望される方へ。わずかながら、当日参加の枠はございます。ただしこちらに関しては、先着順での受付となりますので、なるべくお早めに会場に起こし下さい。受付開始は午前10:00を予定しております。なお、事前の告知の通り、当日参加者に対しては優先枠の適用はありませんのでご了承下さい。見学を希望される方は、受付にその旨を伝えた上で、そのまま会場にご入場下さって結構です。

なお、懇親会についてですが、メールで「参加」と返答された方は、確実にご参加頂けます。受付で参加費を支払う際に、懇親会の参加費もお支払い下さい。その際に参加票をお渡し致しますので、懇親会まで失くさないようご注意下さい。「未定」「不参加」などの返答をされた方、及び当日参加・見学の方に関しては、「参加」の返答があった方を優先的にご案内してからの先着順となります。参加者側の上限は「70」に設定させて頂いており、現在はまだ参加枠に余裕はありますが、この人数を超えてしまった段階で打ち切らさせて頂きますので、ご了承下さい。



あと何かあったかな…と頭をひねりながら、残り40時間弱のカウントダウンを迎えています。明日の午後からイベント終了まではネット環境がなくなるので、これがイベント前最後の更新となります。

一人の男のわがままのために、限界まで走ってくれたスタッフ。わざわざ時間を割いて下さる、中には遠路はるばるいらしてくれる参加者の皆様。もうすでに、どれだけ感謝をしても、感謝しきれません。イベント後しばらくは、寝る時は直立不動になると思います。いやさすがにそれは無理だけど。

しかし、どれだけ過程に力を注いでも、皆様に見て、評価して頂く部分は、結果のみです。そしてその結果が出るのは、10月10日。スタッフの努力を無駄にしないために、参加者の皆様の期待を裏切らないために出来ることはただ一つ、結果を出すこと。

10月10日午前10時、幕は開きます。皆様どうぞ、宜しくお願い致します。